フランス大聖堂、24年の再開確認 火災3年

15日、パリのノートルダム大聖堂で、修復作業の現場を視察するマクロン大統領(手前左)ら(AP=共同)
15日、パリのノートルダム大聖堂で、修復作業の現場を視察するマクロン大統領(手前左)ら(AP=共同)

2019年4月のパリ・ノートルダム大聖堂の火災から15日で3年を迎えた。フランスのマクロン大統領は修復に向けた作業が続く現場を視察し、24年に一般開放を再開する目標を改めて確認した。同国メディアが報じた。

マクロン氏は修復に関わる関係者に対し、作業の進展をたたえ「新型コロナウイルス流行から脱しつつある一方、欧州で戦争が続く中、希望の証しとなる」と述べた。

大聖堂では天井や壁、床のクリーニング作業が近く完了。今月中旬には一部が崩壊した石造りのアーチ天井を再建するのに使う石材をパリ周辺の採石場で切り出す作業が始まった。焼失した屋根や尖塔の再建作業はしばらく先となる。

火災の原因を究明し、必要に応じて刑事責任を追及する捜査は今も続いている。原因として電気系統の不具合やたばこの不始末の可能性が指摘されたが、推定される火元は人の立ち入りが難しい高層部に絞られ、たばこの不始末の可能性は低いとみられる。(共同)

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