海遊館diary

ペンギンたちのラブラブ恋愛事情

雌雄が激しく鳴き交わすミナミイワトビペンギン
雌雄が激しく鳴き交わすミナミイワトビペンギン

今月25日は「世界ペンギンデー」です。この日はペンギンとペンギンを取り巻く環境について考える日となっています。

毎年この時期、アメリカの南極観測基地に目の周りの白い縁取りが特徴のアデリーペンギンが姿を現すことを、研究者たちが祝ったことが始まりとされています。陸上で繁殖・換羽(全身の羽が生え換わること)を終えたアデリーペンギンは海での生活に戻ります。その途中、この南極観測基地の近くを通過するのです。

北半球と南半球では季節が反対のため、海遊館ではちょうど世界ペンギンデーの頃からアデリーペンギンのほか、頭に白いバンドのような模様があるジェンツーペンギンや、頭に黄色い飾り羽があるミナミイワトビペンギンが産卵を始めます。

今は産卵を前にオスとメスのペアで巣にいる時間が長くなり、コミュニケーションも活発です。もちろんペンギンは私たちのように言葉を話すことはありませんが、いくつかの鳴き声を使い分けることや、体の動きでお互いにコミュニケーションをとっています。

例えば、巣に帰ってきて、ペアがあいさつをするとき、ジェンツーペンギンは「はぁー」というため息のように息を吐き出しながら互いにお辞儀をします。

 目の周りの白い縁取りが特徴のアデリーペンギン
目の周りの白い縁取りが特徴のアデリーペンギン

ミナミイワトビペンギンは2羽で「ンギャッ、ギャッ、ギャッ、ギャッ」と激しく鳴き交わします。ペアの絆を強める行動で「相互羽づくろい」というものがあります。ペアがお互いの首あたりをくちばしで掻くようなしぐさのことを指します。

海遊館ではミナミイワトビペンギンで時々見られますが、アデリーペンギンやジェンツーペンギンではほとんど見られません。このようにペンギンの仲間でも、種によりコミュニケーションの方法が少しずつ違っています。

実際に飼育しながら、こういった違いを観察していると、ペンギン全18種の生態にはどんな違いがあるのか間近で見てみたいと感じます。

(海獣担当飼育員 森本大介)

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