藤沢女流名人5連覇 13歳・仲邑「最年少」逃す

囲碁の第33期女流名人戦で5連覇を達成した藤沢里菜女流名人(左)との局後検討で反省点が見つかったか、仲邑菫二段は首をかしげて悔しがる
囲碁の第33期女流名人戦で5連覇を達成した藤沢里菜女流名人(左)との局後検討で反省点が見つかったか、仲邑菫二段は首をかしげて悔しがる

囲碁の第33期女流名人戦三番勝負の第2局が16日、東京都千代田区の日本棋院で行われ、藤沢里菜女流名人(23)が203手までで、初の女流タイトル戦に臨んだ中学生棋士、仲邑菫二段(13)に黒番中押し勝ちし、シリーズ2連勝で5連覇を達成した。藤沢女流名人の16歳0カ月(平成26年、女流本因坊戦)を大きく上回る13歳1カ月の史上最年少でタイトル戦に挑んだ仲邑二段は、藤沢女流名人が15歳9カ月でトーナメント戦の会津中央病院杯を制した優勝記録の更新は持ち越しになった。

勝利した藤沢女流名人は同一タイトル連続5期獲得の規定により名誉称号「名誉女流名人」の資格を得た。60歳になったときか引退時に名乗れる名誉称号は、「名誉女流立葵杯」に続き2つめ。女流名人戦では9連覇を果たした謝依旻(しぇい・いみん)七段(32)=第20~28期=に続き2人目。藤沢女流名人はすべての女性棋士が出場できる5つの女流タイトルのうち女流本因坊、女流立葵杯、扇興杯女流最強戦とあわせて4冠を堅持した。

この日の対局は序盤でリードを得た藤沢女流名人が、安定感ある打ち回しで仲邑二段に決定的なチャンスを与えず勝ち切った。

対局後、藤沢女流名人は「(歴代の三番勝負を含め)紙一重の勝負が多かったこともあり、5連覇できたのは信じられない。うれしい」と話し、仲邑二段については「対局中は意識しなかったが、13歳でタイトル戦に挑戦とはありえないこと。将来楽しみだが、すでに恐ろしい存在。どんどん成長されるでしょうから、置いていかれないよう努力していきたい」とした。

一方、仲邑二段は「2局とも内容がよくなかった。(練習碁の藤沢女流名人とは)だいぶ違った。勉強して、タイトル戦で活躍できるようになりたい」と途切れ途切れに振り返った。

次の狙いは、前期8強入りし今期も本戦に進んでいる女流本因坊戦と、昨年8強に入り今年も本戦にあと1勝と迫っている扇興杯女流最強戦。いずれもタイトル保持者は藤沢女流名人だ。

平成22年に11歳6カ月の女流棋士特別採用枠最年少でプロ入りした藤沢女流名人は、祖父が師匠の藤沢秀行名誉棋聖、父が藤沢一就(かずなり)八段。藤沢女流名人を上回る10歳0カ月で31年、小学生対象の英才特別採用枠で入段した仲邑二段の父は仲邑信也九段。三番勝負、五番勝負の挑戦手合やトーナメント戦の決勝で藤沢女流名人が2世棋士と対局するのは、24度目の登場で初めてだった。

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