露軍、首都キーウを空爆 巡洋艦沈没の報復か

16日、ウクライナ首都キーウ郊外で立ち上る煙(ゲッティ=共同)
16日、ウクライナ首都キーウ郊外で立ち上る煙(ゲッティ=共同)

ロシア国防省は16日、15日夜から16日未明にかけ、ウクライナの首都キーウ(キエフ)の装甲車両の生産設備と南部ミコライフの軍事修理施設をミサイル攻撃で破壊したと発表した。一方、キーウのクリチコ市長は同日午前、市内が空爆を受けていることを明らかにした。被害状況は確認中という。巡洋艦「モスクワ」の沈没などを受け、露軍が首都攻撃を再開した可能性がある。

米国防総省高官は15日、露政府が14日に沈没したと発表したロシアの黒海艦隊旗艦モスクワに関し、ウクライナが発射した最新鋭対艦ミサイル「ネプチューン」2発が沈没前に命中していたことを確認したと明らかにした。ロシアは火災を起こして沈没したと主張し、攻撃を受けたことを認めていない。

一方、露国防省は15日、キーウ州の軍需工場を同日未明にミサイル攻撃で破壊したと発表。ウクライナ軍事企業体「ウクロボロンプロム」は、攻撃を受けた工場がネプチューンの生産に携わっていたと明らかにした上で、工場への攻撃はモスクワが沈没した直後に実行された、と指摘した。ウクライナメディアは、モスクワ沈没への「復讐(ふくしゅう)」だと報じている。

また露国防省は15日、東部ハリコフやドネツク、南部ミコライフ、オデッサなど各地でもミサイル攻撃を実施し、装備や弾薬庫などを破壊したとしている。

ウクライナ軍が同日明らかにしたところでは、激戦が続く東部マリウポリでは露軍が侵攻開始以降初となる、戦略爆撃機による空爆を行った。

ウクライナのゼレンスキー大統領は16日までに、米CNNテレビに対し、これまでにウクライナ軍将兵2500~3000人が死亡、約1万人が負傷したことを明らかにした。

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