鈴木財務相「悪い円安」に懸念 ワシントンで日米財務相会談へ

鈴木俊一財務相
鈴木俊一財務相

鈴木俊一財務相は15日の閣議後会見で、外国為替市場での急速な円安ドル高について、「ウクライナ情勢も加わって輸入品等が高騰をしている。原材料を価格に十分転嫁できないとか、賃金がその伸びを補うように延びていない環境については、『悪い円安』といえるのではと思っている」と指摘した。20日から米ワシントンで開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に出席する意向も併せて表明。日米両政府は現地で財務相会談を開く方向でも調整しており、両国の政策協調を話し合う可能性もありそうだ。

鈴木氏のG20出席は昨年10月の財務相就任後で初めて。会見では「ロシアのウクライナ侵略に起因する食料、エネルギー価格の上昇や新型コロナウイルスへの対応を含め、世界経済の諸課題について議論する大変重要な会議」と指摘した。

また、日米両政府は、鈴木氏の訪米に合わせて、今月21日を軸に財務相会談を開く方向で検討に入った。実現すればイエレン財務長官と初の対面での会談になる。

15日午前の東京外国為替市場の円相場は1ドル=126円35銭近辺に下落し、平成14年5月以来、約20年ぶりの円安ドル高水準をつけた。米長期金利の上昇を受け、日米の金利差拡大を意識した円売りドル買いが優勢となっており、日米会談では為替相場をめぐる議論も行われる可能性がある。

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