JR東日本が恵比寿駅(東京都渋谷区)のロシア語の乗り換え案内を非表示にしていた問題で、同社は15日、案内を復活させた。14日夜に問題が報道された後、交流サイト(SNS)で「言語に罪はない」などと同社の対応を批判する声が広がったことを受け、再掲示に踏み切ったという。
同駅のロシア語案内をめぐっては、ロシアのウクライナ侵攻以降、複数の利用者から駅員に、「ロシア語表記は不快だ」との苦情が寄せられたことなどから、今月7日以降、「調整中」と書かれた紙で覆い、見えないようにしていた。
同社の担当者は「さまざまな声をいただき、最終的に案内を元に戻すのが妥当と判断した」と話した。
ロシア語案内は、東京五輪・パラリンピック開催による訪日外国人の増加が見込まれたことから、平成30年ごろに設置した。