ウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊マカリウで、ロシア軍に殺害された飼い主の女性を約1カ月にわたって女性宅前で待ち続けた秋田犬の姿が話題になった。忠犬ハチ公になぞらえ、地元メディアが「マカリウのハチ公」と伝え、14日までに新しい飼い主が見つかった。
犬の名前はリニ。ゲラシチェンコ内相顧問が10日、交流サイト(SNS)に玄関の前に座るリニの写真を投稿。飼い主は悲劇的に亡くなり、リニはボランティアが餌を与えて連れ出そうとしても離れようとしなかったと紹介した。
マカリウは一時ロシア軍に占拠された。飼い主の女性は兵士にレイプされ、残虐に殺されたと伝えられている。
ウクライナメディアによると、新しい飼い主となったナジェジュダさんはリニの境遇を知り、何度か家に通ってなつかせたという。(共同)