北朝鮮で金日成生誕110年記念日 祝賀行事開催

15日、「太陽節」を祝い、平壌の金日成広場で開かれた舞踏会。北朝鮮の朝鮮中央テレビが放映した(共同)
15日、「太陽節」を祝い、平壌の金日成広場で開かれた舞踏会。北朝鮮の朝鮮中央テレビが放映した(共同)

【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮は15日、同国最大の祝日とされる故金日成(キム・イルソン)主席の生誕記念日「太陽節」を迎えた。今年は生誕110年の節目に当たり、平壌で大規模な祝賀行事を開催。北朝鮮が経済難から脱し切れない中、金正恩(ジョンウン)朝鮮労働党総書記は、祝賀ムードを最大限演出し、国内の結束を高めたい考えとみられる。

25日には朝鮮人民革命軍創建90年も控えていることから、日米韓当局は、北朝鮮が新たな核実験や弾道ミサイル発射を強行し、国威発揚につなげようとする可能性を警戒している。

北朝鮮メディアによると、平壌の金日成広場では15日夜に大規模な祝賀公演が開催され、花火も打ち上げられた。広場ではこれまで数万人が参加して事前準備をするような様子が衛星写真で捉えられており、市民ら数万人を動員した催しが行われたもようだ。

2012年の金主席生誕100年には軍事パレードが行われ、正恩氏が初演説。17年の太陽節にも軍事パレードがあり、大陸間弾道ミサイル(ICBM)などが登場したが、今年は新兵器を動員したパレードの動きは伝えられていない。韓国当局は、軍関連の記念日の25日に実施される可能性があると分析している。

正恩氏はこの日に合わせ、軍幹部らを一斉に昇進させた。平壌で新たな住宅区整備も急がせ、国営テレビの高齢の女性看板アナウンサーら功労者に高級住宅を提供する模様も宣伝されている。軍や市民、功労者に心を砕く最高指導者を印象付け、忠誠心を引き出す狙いとみられる。

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