埼玉県、ゲーム障害の対策強化 相談員育成や啓発

さいたま市浦和区の埼玉県庁(内田優作撮影)
さいたま市浦和区の埼玉県庁(内田優作撮影)

埼玉県は、オンラインゲームなどに没頭し生活や健康に支障をきたす「ゲーム障害」の対策を強化する。アルコール、ギャンブルなどの依存症への対応方針をまとめた「県依存症対策推進計画」にゲーム障害への対策も明記し、専門性を持つ相談員の育成や、依存症に関する知識や予防策の啓発に取り組む。

計画では、精神保健福祉センターや保健所での相談支援の充実も目指すとした。県の担当者は「教育関係者らと連携して子供や保護者への理解促進を図りつつ、具体的な対策を詰めていきたい」と話している。

県によると、ゲーム障害に関して寄せられる相談件数は年間で107件(平成30年度)に上っている。

ゲーム障害は、ゲームの頻度や時間を自分でコントロールできなくなる状態を指し、睡眠障害や摂食障害、眼精疲労が引き起こされる恐れがある。不登校や引きこもり、過度の課金に伴う経済的な破綻につながる事例も報告されている。

会員限定記事会員サービス詳細