映画「ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード」監督に聞く

撮影現場のパトリック・ヒューズ監督。左はサルマ・ハエック(提供写真)
撮影現場のパトリック・ヒューズ監督。左はサルマ・ハエック(提供写真)

パトリック・ヒューズ(43)は、米ハリウッドの気鋭の監督。バディー(相棒)ものの新作アクションコメディー「ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード」が、全国の映画館で上映中だ。次回作に日本から山下智久(37)が出演するのも話題だ。ヒューズに、相棒ものの魅力などを聞いた。

出身地のオーストラリアから、オンラインで取材に応じた。

10歳から短編映画を撮っていた。自腹を切って撮った初長編映画「レッド・ヒル」(2010年)が、運よくベルリン国際映画祭で上映された。

「それで、米大手が買い付けてくれました。道が一気に開けた。最初の長編は大事。その後は、ハリウッドで実力を発揮して流れに乗るだけ」

さらりと言ってのけた。実際、2作目は大抜擢(ばってき)でシルベスター・スタローン主演の大作「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」(14年)を任された。

3作目が「ヒットマンズ・ボディガード」(17年、日本未公開)。主人公は、英国が誇るボディーガードのマイケル・ブライス。もっとも、ある出来事が原因で零落(れいらく)。移送中の殺し屋、ダリウス・キンケイドを警護する羽目に陥る。

ブライスにライアン・レイノルズ、キンケイドはサミュエル・L・ジャクソンだ。売れっ子俳優が顔をそろえて、大爆笑のアクションを繰り広げた。

「脚本は当初、普通のアクションものでした。私とレイノルズでコメディーに練り直しました。笑いが好きなんです。笑いの絶えない家庭で育ったからでしょう」

語り口は優しく、ユーモラス。取材中、菓子のようなものをむさぼるように食べ続けた。こわもてだが、子供のような人でもある。

ブライスとキンケイドは反発しながらも助け合う。「相棒ものは、ラブストーリーのようなもの」と持論を展開する。

「対立し、感謝し、学び、成長します。心が洗われたり、痛みが垣間見えたりする瞬間が必ずある。だから、観客は自分の心の傷を癒やすことができるのです」

公開中の新作は、その続編。殺し屋の妻役、サルマ・ハエックが大活躍するほか、名優、アントニオ・バンデラスとモーガン・フリーマンが客演。前作の予習なしでも楽しめる。

山下が出演する「ザ・マン・フロム・トロント」(米国で8月公開予定)も、相棒もののアクションコメディー。その後は、SFアクションなど2作ほどコメディーから離れるという。

だが、「もう、ブライスの3作目の脚本は脱稿しました」と言ってニヤリ。

「ブライスには、永遠に平穏が訪れません」(石井健)

ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード 題名は、殺し屋の妻の警護人の意味。イタリアで休暇中のマイケル・ブライス。だが、突然の銃撃戦とともにキンケイドの妻、ソニアが現れ、マフィアに捕まった夫を助けてほしいと懇願する。やがて、3人はEUを狙ったサイバーテロ事件に巻き込まれる。

「ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード」はTOHOシネマズ日比谷、TOHOシネマズ梅田などで全国公開中。1時間56分。

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