ロシア国防省は15日、露軍がウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊の軍事工場をミサイル攻撃で破壊したと発表した。同省はその上で「露領土への破壊工作は、キーウへの報復攻撃をさらに拡大させる」と警告した。
先立つ14日には、露西部のブリャンスク、ベルゴロド両州の首長がウクライナの攻撃を受けて負傷者が出たと主張していた。ウクライナ側は越境攻撃を否定している。
露国防省はまた、露軍が制圧を目指す東部マリウポリで、ウクライナ軍が防衛拠点としていた製鉄所を完全に制圧したと主張。東部イジュムでポーランドの民間軍事会社の部隊を砲撃し、最大30人の雇い兵を殺害したとした。
一方、ウクライナメディアによると、東部ハリコフの地元当局者は15日、避難民を乗せたバスが14日に露軍の攻撃を受け、7人が死亡、27日が負傷したと明らかにした。