独自の世界を切り拓く「諸留大穹個展」


産経国際書会常務理事の諸留大穹(もろとめたいきゅう)さんの個展、「諸留大穹個展 vol.9 心 ~伊賀上野への道~」が三重県伊賀市の「ART SPACE IGA」で4月5日から11日まで開催された。ギャラリーは、登録文化財「寺村清雅堂」前にあり、辺りは白壁や瓦屋根の街並み、魚町や鍛治町と言った古い町名を残し風情漂う。伊賀上野は、藤堂藩の城下町で、俳聖芭蕉を生み出したところでもある。ギャラリーでの個展に合わせるかのように、旧屋敷三か所で「書と非書の際」などの「前衛書展」も開催されるなど、市政も文化発信に協力しているようだ。土曜夜に開催された個展祝賀会には、岡本栄伊賀市長も駆けつけ、文化都市として行政の取り組みを熱く語っている。

会場には、漆黒の背景に「桐壺・藤壺」「空蝉」「夕顔」など「源氏物語シリーズ」9作、墨色や彩色を活かし変化のある「心シリーズ」10作、代表作ともいうべき六連(180×100×6)の「般若心経」を中心とした小品を含む「心経の世界」12作を出陳し喝采を浴びた。書における彩色の端緒を開いた上田桑鳩。そしてそれを一連の前衛作品として定着させた小川瓦木。それらを受け継ぎつつ独自の世界を切り拓き、諸留大穹は今新たな地平に立っている。(川浪惇史)

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