盲腸がんの87歳母に頼まれ殺害、息子に猶予判決

新潟地裁=新潟市中央区(太田泰撮影)
新潟地裁=新潟市中央区(太田泰撮影)

がんを患い介護していた当時87歳の母親に頼まれ、胸をはさみで刺して殺害したとして、嘱託殺人の罪に問われた無職、石原則明被告(54)に、新潟地裁は14日、懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役4年)の判決を言い渡した。

判決理由で佐藤英彦裁判長は、被告は病気の母親から「先に逝かせてほしい」と言われ、苦痛から解放させようと考えたと認定。「病院に連れていくなどの手段を検討せずに短絡的に殺害を決意したことは悪質だが、犯行後に自首し、酌むべき事情も認められるので、社会内で更生の機会を与える」と理由を述べた。

判決によると、石原被告は令和3年1月28日午後3時ごろ、新潟市中央区の自宅で母のタヅさんに頼まれ、胸にはさみを刺すなどして殺害した。盲腸がんを患ったタヅさんは平成30年冬ごろから体調が悪化、足腰が弱り起きられなくなった。

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