「サイレンのない生活」に安堵 ウクライナから避難の母子

戦渦のウクライナで過ごした不安な日々を振り返るビクトリア・ロマショバさん(左)と長男のアンドレイ・バグライさん(左から2人目)=14日午後、大阪府吹田市(永田直也撮影)
戦渦のウクライナで過ごした不安な日々を振り返るビクトリア・ロマショバさん(左)と長男のアンドレイ・バグライさん(左から2人目)=14日午後、大阪府吹田市(永田直也撮影)

ロシアのウクライナ侵攻で、大阪府吹田市に避難したビクトリア・ロマショバさん(37)と息子のアンドレイ・バグライさん(13)が14日、同市役所で記者会見し「(避難を促す)サイレンの音に不安を覚える生活から解放され、落ち着いている。新しい生活になじんでいきたい」と現在の心境を話した。

2人は首都キーウ(キエフ)出身。吹田市に住むビクトリアさんの母親、重山ネリさん(59)を頼って5日、来日した。

ビクトリアさんは、侵攻は「1カ月程度で終わる」と信じていたという。ただ、長期化で生活に影響が出始めた。スーパーマーケットからはトイレットペーパーや牛乳、パンが消えた。サイレンが鳴れば避難所に逃れる生活で、寝ることもままならない。「地元を離れたくなかったが、子供の安全のためにも離れた方がいい」と決断した。

来日後、大阪城公園(大阪市中央区)で桜を楽しんだといい「現代の技術と昔ながらの伝統が融合したすてきな国」と話す。アンドレイさんも「新しいことをたくさん体験したい」と笑顔を見せた。

一方で、ビクトリアさんは祖国に残してきた病身の祖母(85)が気がかりだ。交流サイト(SNS)で毎日連絡を取っており「できれば日本に連れてきたい」と話した。

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