ロシア旗艦「重大な損傷」 ウクライナ「ネプチューンで攻撃」

ロシア黒海艦隊旗艦の巡洋艦モスクワ=2021年11月、クリミア・セバストポリ(ロイター=共同)
ロシア黒海艦隊旗艦の巡洋艦モスクワ=2021年11月、クリミア・セバストポリ(ロイター=共同)

ウクライナ南部オデッサ州知事は13日、同国軍が複数の対艦ミサイル「ネプチューン」でロシア黒海艦隊旗艦の巡洋艦モスクワを攻撃し、深刻な打撃を与えたと述べた。ロシア国防省は14日、「重大な損傷」を被り、乗組員全員が退避したと明らかにした。艦上での火災で弾薬が爆発したと説明。攻撃を受けたとは認めていない。

ロシア軍は南東部の激戦地マリウポリなど各地に艦艇から砲撃を加え、侵攻を続ける地上軍を後押ししてきた。旗艦の損傷で、ロシア軍がウクライナで目指す黒海沿岸部の制圧や、港湾都市オデッサ攻略に影響が出るのは必至だ。

ウクライナ南部セバストポリに停泊中の黒海艦隊旗艦の巡洋艦モスクワ=2013年3月(共同)
ウクライナ南部セバストポリに停泊中の黒海艦隊旗艦の巡洋艦モスクワ=2013年3月(共同)

ウクライナメディアによると、ネプチューンは同国製で、射程300キロ弱。ウクライナ軍は今年3月、アゾフ海沿岸のベルジャンシクでネプチューンを使い、ロシアの大型揚陸艦を破壊したと発表していた。(共同)


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