和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」で14日、雌で1歳のジャイアントパンダ楓浜(ふうひん)が「独り立ち」の日を迎えた。一緒に暮らしていた母親の良(らう)浜(ひん)の元を離れ、別エリアでの単独公開が始まった。
屋外運動場に登場した直後の楓浜は不安そうな様子も見せたが、徐々に元気に動き回るように。桜や桃の花をかたどったプレゼントの氷をなめたり、水遊びをしたりして楽しんでいた。
野生のパンダも1~2歳で単独での生活を始めるという。楓浜は2月下旬から段階的に親子で過ごす時間を減らし、準備を進めた。
飼育スタッフの吉田倫子さん(35)は「今日の様子を見ると安心できる。成長を見守っていきたい」と話した。
楓浜は令和2年11月22日に、同施設では17頭目の赤ちゃんとして誕生。新型コロナウイルスの影響で、施設と協力して繁殖に取り組む中国人スタッフが来日できない中、初めて日本人スタッフのみで出産させた。