秋田新幹線「こまち」の開業25周年を祝う記念式典が14日、JR秋田駅の新幹線ホームで開かれた。本来は開業した3月に開催予定だったが、最大震度6強を記録した地震で東北新幹線が脱線し、こまちも一部区間で不通となったため延期。この日の秋田―東京間の全線開通に合わせた。
式典では佐竹敬久知事が「秋田の可能性と夢を運ぶのはこまちだ。皆でさらに盛り上げていきたい」とあいさつ。関係者がくす玉を割って節目を祝った。秋田駅長の合図でこまちが東京に向け出発すると、集まった人たちが手を振って見送った。男鹿市の主婦(62)は「娘が千葉に住んでいた時、よく乗って会いに行った。最初は速さに驚いた」と振り返った。