お茶から健康なまちづくり 大阪・阪南市と伊藤園が植樹

大阪府阪南市と伊藤園が進めるプロジェクトで、畑に茶の苗木を植樹する参加者
大阪府阪南市と伊藤園が進めるプロジェクトで、畑に茶の苗木を植樹する参加者

お茶を通じて健康なまちづくりを実現しようと、大阪府阪南市と飲料メーカーの伊藤園は市内の畑で茶の苗木を植樹した。茶畑の運営や茶摘みなど、お茶づくりを市民がかかわる形で進め、地域のつながりを創出。同時に学校での食育や観光資源としても生かすことで、SDGs(持続可能な開発目標)に合致する取り組みとして推進する。

市と同社は令和2年8月、健康のほか災害、環境面の対策も含む幅広い協力に向けた連携協定を締結。水野謙二市長が同社に「阪南市でも昔、茶畑があった。もう一度つくることはできないか」と提案し、茶畑の造成にこぎつけた。

苗木が植えられたのは同市南山中の畑約120平方メートル。今月9日、市内の福祉や観光などの関係者ら約90人が参加して、準備された苗木を1人1本ずつ土に植えた。茶畑は「阪南茶園」と命名した。植える苗木は約200本で、今後、公募に応じた市民が残りの苗木を植樹する予定。

茶が生育し、収穫できるまでには約4年かかる見込み。畑の手入れや摘み取りは伊藤園や地元の農家、市民が幅広く参加する形で行う。同社によると、学校行事などにも取り入れやすいように、5月に収穫期を迎える「ふうしゅん(富春)」と呼ばれる品種を選んだ。

市はできあがった茶葉をふるさと納税の返礼品として提供し、抹茶パンなどの新商品を開発することも検討。茶畑は観光農園として集客を図る。同社は緑茶を飲む習慣が心身に与える効果の調査・研究を市と共同で実施する。

水野市長は「お茶のあるところには人が集まる。みんなでお茶を育てることを通じて、健康な地域コミュニティーを実現したい」と期待。同社は同府岸和田市、熊取町とも同様の取り組みを展開しており、担当者は「お茶を通じて地域に貢献したい」と話す。

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