北朝鮮は15日、民族最大の行事とされる故金日成主席の誕生記念日「太陽節」を迎える。110回目の節目に当たる今年を北朝鮮当局は「革命的大慶事の年」とし、祝賀行事を盛大に行っている。軍事パレードの兆候があり、核実験や弾道ミサイル発射を行う可能性もあるとみて日米韓は警戒している。
北朝鮮専門サイト「NKニュース」は、平壌の消息筋が最近夜中に上空を飛ぶジェット機の音を聞いたと報じており、夜間パレードの予行演習の可能性がある。平壌郊外の美林飛行場では行進の練習とみられる集団の様子が衛星写真で度々確認されている。
北東部豊渓里の核実験場では坑道の掘削を行っているとみられるほか、金正恩朝鮮労働党総書記は事実上の長距離弾道ミサイルを過去に発射した「西海衛星発射場」の施設拡充を指示している。(共同)