天皇、皇后両陛下は13日、帝国ホテル(東京都千代田区)を訪れ、科学技術を通じて社会に貢献した世界的な科学者に贈られる「日本国際賞」の授賞式に臨席された。授賞式は上皇ご夫妻が臨席されてきた行事で、令和2、3年は新型コロナウイルス禍で延期されており、天皇陛下のご即位後は初めての開催。
式には新型コロナワクチン開発への先駆的研究を行った米ペンシルベニア大特任教授のカタリン・カリコ氏をはじめ、今年の受賞者3人と、昨年、一昨年の受賞者3人の計6人が参加。
陛下はお言葉でコロナ禍に触れ、「様々な分野の叡智(えいち)を結集し、世界の人々が互いに力を合わせることにより、この困難な状況を乗り越え、希望に満ちた未来を築いていくことを願っています」と述べられた。両陛下は受賞者らの言葉に熱心に耳を傾け、拍手を送られていた。