東レ、認証不正30年前から 取締役把握も抜本策講じず

東レの本社が入る日本橋三井タワー=東京・日本橋室町 
東レの本社が入る日本橋三井タワー=東京・日本橋室町 

東レは12日、樹脂製品の安全認証の不正取得に関し、外部の調査委員会がまとめた報告書を発表した。調査では一部不正は遅くとも30年前から行われていたと認定。当時取締役だった樹脂・ケミカル事業本部長も平成29年に不正の報告を受けていたが、今年1月に公表するまで抜本的な改善策を講じていなかった。調査委は、東レの一連の対応を「無責任な行動だったと評価せざるを得ない」と断じた。

報告書によると、米国の第三者安全機関である「米保険業者安全試験所(UL)」の認証を取得した410品種のうち122品種で不正があった。燃えにくさを示す「難燃性」の基準を満たすよう、製品とは別にサンプルをつくって提出していた。

不正があったABS樹脂は一般的に自動車や家電、医療機器などに幅広く使われている。現時点で安全性に関わる報告はないという。

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