【パリ=三井美奈】ドイツのシュタインマイヤー大統領は12日、ウクライナ訪問を計画したが、同国が難色を示し、断念したと明らかにした。ポーランドの首都ワルシャワ訪問中、記者団に語った。
シュタインマイヤー氏は、ポーランドやバルト三国の首脳と共にウクライナ入りし、欧州の連帯した支持を示そうとしたと説明。「私は行くつもりだったが、ウクライナは望まなかった」と述べた。
シュタインマイヤー氏は、メルケル政権下で2度、外相を務めた。親ロシア外交を進め、ロシア-ドイツ間天然ガスパイプライン「ノルドストリーム2」の建設を推進してきた。独紙ビルトによると、ウクライナ訪問は13日の予定だったが、ゼレンスキー大統領がシュタインマイヤー氏との面会を拒んだという。
シュタインマイヤー氏はロシアのウクライナ侵攻を受けて今月4日、パイプライン推進は「過ちだった」と認めている。