2時間で働く子育て女性のために起業 「コロナ禍だからこそ」

インタビューに答えるケイリーパートナーズの鷲谷恭子社長=福島県郡山市(芹沢伸生撮影)
インタビューに答えるケイリーパートナーズの鷲谷恭子社長=福島県郡山市(芹沢伸生撮影)

福島県郡山市 ケイリーパートナーズ社長 鷲谷恭子さん(45)

20年以上前の「就職氷河期」、難関を突破し大企業の総合職に就いた。しかし結婚後、子育てと仕事の両立の難しさに直面、退職し福島県郡山市にUターン。令和元年10月、自らの経験を生かし子育て世代の女性が無理なく働ける会社「ケイリーパートナーズ」を設立した。人手不足に悩む企業の経理業務などを、ワークシェアリングによる短時間勤務で担う働き方が注目を集めている。

会社員になり結婚、出産とキャリアを重ね、子育てで壁にぶつかった。当時は東京在住で夫婦とも地方出身。「夜遅く帰る毎日で子供と向き合う時間がなかった。(子育てしながら)仕事を続けられるのは(実家が近く)親に子供をみてもらえる人。0歳児から受験準備という環境も合わなかった」。平成21年、第1子が幼稚園入園のタイミングで古里へ。職場結婚の夫は東京で単身赴任になった。

23年3月、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故に見舞われた。ある日、福島県の子が避難先でいじめにあっているというニュースを見た子供が「一生、福島から出られない」と泣いた。「福島に戻ったのは自分の判断。申し訳なくて…。その時、同じ思いの子供や親が大勢いるはず。何でもいいから人の役に立ちたいと思った」という。

さまざまなボランティア活動を経て、行き着いたのが街づくり。経営者やフリーランスなど、いろいろな人が街の未来を考える「郡山グランドデザインプロジェクト」に、子育てする女性の視点を取り入れようと声がかかった。

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