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持続可能な食と農(2) 地域一丸で水田を有効活用

飼料用トウモロコシ(JA全中提供)
飼料用トウモロコシ(JA全中提供)

食料自給率を向上させ、農業の持続可能性を高めるにあたって、農家の高齢化や後継者不足による農地減少は深刻な課題だ。

農林水産省によると、担い手不足による耕作放棄地の増加などにより、耕地面積は昭和36年をピークに減り続けている。とくにコメの需要減が今後も見込まれるなか、耕地面積の約55%を占める水田の荒廃化が懸念されている。

水田を農地として活用し続けるためには、他の作物への転作や後継者の育成などに地域一丸となって取り組む必要がある。全国農業協同組合中央会(JA全中)では5年後、10年後も地域の自然環境や農業を維持継続するにはどうすればいいか、農家が話し合う場を設けることで後押ししている。

水田からの転作ではトマトなどの野菜が用いられることが多かったが、近年注目が高まっているのが飼料用トウモロコシだ。令和3年度補正予算で水田リノベーション事業の助成対象に加わり、従来の制度と合わせて10アール当たり最大5万円を受けられるようになった。飼料自給率は25%と低く、需要も見込める。JAグループでも宮城県内で90ヘクタール規模の実証実験に取り組んでいる。

収穫機材代など導入コストもあるが、JA全中の担当者は「栽培管理にかかる時間がコメの約20分の1となる例もあり、広大な水田面積を活用しやすい」と期待している。(取材協力 JA全中)

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