滋賀県彦根市のキャラクター「ひこにゃん」の16歳の誕生日を祝うセレモニーが13日、国宝の彦根城で開かれた。城主だった井伊家の18代当主でファンクラブ会長を務める井伊直岳さん(52)が花束を贈呈すると、会場に駆けつけた約350人のファンから拍手が起こった。誕生日ケーキもあり、体を揺らして喜んだ。
和田裕行市長は「今年は彦根城の世界遺産登録の国内推薦を目指す年。ひこにゃんにも引き続き頑張ってもらいたい」と笑顔で話した。
ひこにゃんは彦根藩2代藩主井伊直孝を寺の門前で手招きして雷雨から救った伝説が残る招き猫と、戦国時代の井伊軍団のシンボルとも言われる赤いかぶとを組み合わせて生まれた。
2007年の「国宝・彦根城築城400年祭」のイメージキャラクターとして登場し、人気を博した。