オーストリア首相「プーチン氏は戦争に没入」 外交解決に悲観的

ロシアのプーチン大統領との会談後、記者会見するオーストリアのネハンマー首相=11日、モスクワ(AP)
ロシアのプーチン大統領との会談後、記者会見するオーストリアのネハンマー首相=11日、モスクワ(AP)

オーストリアのネハンマー首相は11日、ウクライナに侵攻したロシアのプーチン大統領とモスクワで会談した。会談後、ネハンマー氏は記者会見し、「プーチン氏は戦争の論理に没入している。楽観的印象はない」と述べ、外交による事態の収拾は困難との認識を示した。

ロイター通信や露メディアによると、会談は約75分間で終了した。ネハンマー氏は「戦争には敗者しかいない」とプーチン氏に伝達し、侵攻の停止を要求。侵攻が長期化するほど制裁は強化されるとも警告した。

ネハンマー氏は会談を「率直だったが、困難だった」と評価。「会談は友好的ではなかった」とも指摘した。ウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊ブチャなどでの戦争犯罪も追及したが、プーチン氏は認めず、同国のゼレンスキー大統領との直接会談にも関心を示さなかったという。

ウクライナ侵攻後、欧州連合(EU)首脳とプーチン氏の直接会談は初。ネハンマー氏の訪露に対し、米欧内にはロシアを孤立させる戦略に反するとの批判も出ているが、同氏は「米欧の姿勢を直接伝達するのは意義がある」と強調した。

一方、露国防省は同日、東部ドネツク州のウクライナ軍施設を航空機発射型の極超音速巡航ミサイル「キンジャル」で破壊したと発表。同国軍の短距離弾道ミサイルシステムや戦闘車など多数を破壊したとした。

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