現役引退を決断した小平奈緒の一問一答は次の通り。
―涙を浮かべている。
「昔から泣き虫。いろんな方の思いや表情を思い出してしまった。すごくたくさんの方の支えの中で今、私はここにいるんだなと考えていた」
―北京冬季五輪は大会前に負傷した。
「よくやった。全く悔いはない。あの舞台で、ありのままの自分を示すことができた。多くの方から『その姿に勇気をもらった』という言葉をいただき、とても納得している」
―500メートルの世界記録は破れなかった。
「悔しい気持ちは湧き起こっていない。世界記録を目指すという過程が私を成長させてくれた。スケートを通じて、体を使いこなす楽しさがすごく価値あるものだった」
―指導者への興味は。
「今のところ、そのような未来像は描いていない。競技スポーツというより地域の皆さんが自然と笑顔になれるような暮らしに協力できる存在でいられれば」