自民公認は桜井氏に軍配 参院選宮城選挙区、組織の結束力カギ

桜井充氏(奥原慎平撮影)
桜井充氏(奥原慎平撮影)

夏の参院選宮城選挙区(改選数1)で、自民党が無所属現職の桜井充氏(65)に公認を内定し、立憲民主党の新人で県議の小畑仁子(きみこ)氏(44)と、桜井氏が対決する構図が固まりつつある。自民党宮城県連は県議の石川光次郎(みつじろう)氏(54)の擁立を求めていただけに、県連が一枚岩となって桜井氏を支援できるかが勝敗のカギを分けそうだ。桜井氏は平成28年参院選で旧民進党候補として勝利した後、野党から離反した経緯があり、立民は桜井氏を相手に勢いづく。(奥原慎平)

「宮城として自民党が議席を奪還できるように本当に一生懸命努力したい。よろしくお願いしたい」

桜井氏は12日、党本部で記者会見し、自民党候補として参院選に挑む心境について、こう語った。

自民は9、10日に電話で情勢調査を実施し、「勝てる候補」として桜井氏に軍配を上げた。敗れた石川氏は3年後の令和7年参院選に党公認候補として出馬する見通し。桜井氏は会見で同席した石川氏と握手し「ノーサイド」を演出してみせたが、担ぎ手となる県連には戸惑いが広がる。

県連は今年1月以降、県内各地で石川氏と遊説を行い、組織を挙げて石川氏の適正を訴えていたからだ。

県連青年局長の遠藤隼人県議は産経新聞の取材に「自信を持って押し上げる候補は石川氏だと考えていたので残念だ。党幹部には(桜井氏に決定した経緯について)納得する説明を尽くしてほしい」と落胆を隠さない。

別の自民県議は「県連として桜井氏を応援することは決まったが、一党員として応援するかは別だ。人となりが分からなければ応援はできない。そもそも桜井氏の自民党批判は聞いたことがあるが、政策は聞いたことがない」と突き放した。

対する立憲民主党はかつての〝同僚〟相手の戦いを手ぐすね引いて待つ。

県連幹部は「石川氏より桜井氏の方が戦いやすい。野党の議席を桜井氏から返してもらうという対立軸ができた」と語る。安住淳県連代表はコメントを発表し、「自民党の公認がどなたに内定しようとも、われわれとしては小畑氏を国会に押し上げたい」とした上で、こう皮肉った。

「自民党政治の批判を続けてきた人が、自民党の公認を受けることは、県民の政治家への不信を助長することにつながりかねない」

宮城選挙区では日本維新の会なども候補者擁立を目指している。

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