名古屋鉄道は12日、愛知県東海市でドローンを活用して高架橋を点検する様子を報道陣に公開した。同社の資材置き場でドローンを飛ばして近くの高架橋を撮影し、映像を地上に送信。22日から橋などの鉄道構造物の定期点検に順次導入する。
鉄道構造物の全般的な定期点検は通常、2年に1回実施し、高所作業車などを使って係員が目視で異常がないか確認している。ドローンで撮影した画像や動画を地上のモニターに送信しながら点検する方法にすれば、作業時間を最大で3割程度短縮できる。係員の安全確保や省力化にもつながるという。操縦士も名鉄が運営する養成機関で育成した。
名鉄の担当者は「今後、ドローンの活用領域を広げたい」と話した。