バイデン米大統領が5月下旬の訪日に合わせ、北朝鮮による拉致被害者家族と面会する方向で日米両政府が調整していることが12日、分かった。複数の政府関係者が明らかにした。バイデン氏は日米豪印の枠組み「クアッド」首脳会合のため来日する意向を示しており、岸田文雄首相との会談も行う見通し。北朝鮮の核・ミサイル開発をめぐる対応に加え、日本政府が最重要課題と位置付ける拉致解決で改めて連携を図る。
関係者によると、バイデン氏はクアッド首脳会合が見込まれる5月24日前日の23日に拉致被害者家族らと面会する方向で調整が進められている。23日には、首相との会談なども行われる見込みだ。
過去には、オバマ元大統領、トランプ前大統領も訪日に合わせ拉致被害者家族と面会し、解決への協力を約束した。バイデン氏との面会が実現すれば、改めて問題解決の重要性を国内外にアピールする形になる。