バイデン大統領が5月下旬に訪日 クアッド首脳会合へ

インドのモディ首相とのオンライン会談に出席したバイデン米大統領(左)=11日、米ホワイトハウス(ゲッティ=共同)
インドのモディ首相とのオンライン会談に出席したバイデン米大統領(左)=11日、米ホワイトハウス(ゲッティ=共同)

【ワシントン=大内清】バイデン米大統領は11日、日米豪印4カ国の枠組み「クアッド」の対面による首脳会合のため、5月下旬に訪日するとの見通しを示した。インドのモディ首相とのオンライン会談で「5月24日頃に日本でお会いするのを楽しみにしている」と述べた。実現すれば、バイデン氏の大統領就任後で初の訪日となる。中国をにらんだインド太平洋での4カ国の協力強化や、ウクライナに侵攻したロシアへの対応が主要な議題となる見通しだ。

ロシアと伝統的に友好関係にあるインドは、米国が主導する対露制裁に加わっておらず、国連の対露非難決議で棄権するなど、中立的な立場を維持している。

サキ大統領報道官によると、バイデン氏はモディ氏に「露産原油の購入を増やすことはインドの利益にならない」と指摘。エネルギー輸入の2%程度を露産原油に頼るインドのエネルギー調達先の多角化を支援する考えを強調した。

首脳会談に続いて米印は同日、ワシントンで外務・防衛閣僚協議(2プラス2)を実施し、ロシアによるウクライナ侵攻を受けた食料価格高騰への対応や、軍事交流の拡大などを協議した。協議には米国からブリンケン国務長官とオースティン国防長官、インドからジャイシャンカル外相、シン国防相が出席した。

オースティン氏は「中国は自国の利益となるように域内と国際システムを作り替えようとしている」と批判した上で、インドとの安保協力を深化させることで「域内での好ましい力の均衡を維持・強化できる」と強調した。

ブリンケン氏は、インド太平洋のみならず、新型コロナウイルス対応や気候変動など幅広い問題で米印関係が「きわめて重要な役割を果たす」との認識を示した。

米印2プラス2は2020年10月以来、4回目。

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