ロシアのウクライナ侵攻により緊迫した国際情勢が続く中、日本国内で核攻撃や放射能汚染から身を守る「核シェルター」への関心が高まっている。侵攻後、プーチン露大統領は核による威嚇で西側諸国を牽制(けんせい)するなど先行きは混沌(こんとん)としている上、北朝鮮のミサイルによる挑発も多発。家庭用の核シェルター販売業者にはかつてないほどの問い合わせが殺到しているという。
「どのぐらい放射性物質から耐えられるのか」
昭和37年から核シェルターを輸入販売する「シェルター」(大阪府羽曳野市)の西本誠一郎社長(85)の元には連日問い合わせが寄せられている。これまでは1年に数件程度だったが、侵攻後、1カ月間で50件以上に上ったといい、資料送付に追われる。