男子ゴルフのメジャー第1戦、マスターズ・トーナメントは10日、米ジョージア州のオーガスタ・ナショナルGC(パー72)で最終ラウンドが行われ、14位で出た松山英樹は5バーディー、5ボギーの72で回り、通算2オーバーの290で14位となり、2連覇はならなかった。
世界ランキング1位で首位スタートのスコッティ・シェフラー(米国)が71にまとめ、通算10アンダーで逃げ切ってメジャー初制覇を果たした。今季、通算ともに米ツアー4勝目で、賞金270万ドル(約3億3500万円)を獲得した。ロリー・マキロイ(英国)が3打差の2位。
昨年2月の自動車事故から復帰したタイガー・ウッズ(米国)は78とスコアを落とし、通算13オーバーで47位だった。(共同)
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最終ラウンド、通算2オーバーでホールアウトし、笑顔を見せる松山英樹(左)=オーガスタ・ナショナルGC(共同)
優勝争いに絡みたかった
松山英樹の話 なかなか自分のプレーができなかったが、4日間(プレーが)できて良かった。(前回王者としてのマスターズで)今までよりは余裕を持ってプレーできたのはあるけど、もう少し優勝争いに絡みたかった。(共同)
4日間戦えて信じられない
タイガー・ウッズの話 決してベストなプレーはできなかったが、4日間戦うことができたのは信じられない。リハビリでは、つらい日々がたくさんあった。しっかり(右)脚を回復させて、次に進むことを楽しみにしている。(共同)
特別な瞬間だった
スコッティ・シェフラーの話 今は言葉を失っている。特別な瞬間だった。ここのフィールドにいるだけで光栄なこと。今日(最終ラウンド)はタフで長い一日だった。(共同)
ウッズ、ワーストにも笑み
昨年2月の自動車事故から奇跡の復帰を果たしたウッズは、最終18番で1メートルのパーパットを沈め、安堵の息を吐いた。グリーンを囲んだ観客が総立ちで大歓声を送ると、右手を上げて笑みで応えた。
事故で右脚に重傷を負った影響で、重い足取りは最終日も続いた。グリーン上で苦戦し、4番から3ホール連続で2~3メートルのパーパットが入らなかった。17番は3パットのダブルボギー。通算13オーバーは大会の自己ワーストとなった。
痛みに耐え、72ホールを歩き切った。「プレーできるかは数週間前でも分からなかった。でもマスターズを4日間戦えた。ファンの声援に心から感謝している」と感慨深げだった。(共同)