ウクライナ女性が大阪の専門学校に無償入学 「平和のため勉強」

清風情報工科学院の入学式でスクリーンを通じてスピーチしたユリア・チェピジコさん=11日午後、大阪市阿倍野区(渡辺恭晃撮影)
清風情報工科学院の入学式でスクリーンを通じてスピーチしたユリア・チェピジコさん=11日午後、大阪市阿倍野区(渡辺恭晃撮影)

ウクライナから日本に避難してきた女性3人が11日、大阪市阿倍野区の専門学校「清風情報工科学院」に入学した。3人は各地の日本語学校などが連携し、日本語教育を無償提供する「ウクライナ学生支援会」のサポートを受け来日。関係者に謝意を示しながら、新たな一歩を刻んだ。

「ウクライナと日本の友好を胸に、新たな平和な生活のために全力で勉強に励む」。この日の入学式で、ユリア・チェピジコさん(24)が3人を代表してスピーチ。チェピジコさんは新型コロナウイルス対策の隔離期間のためオンラインでの参加となったが、出席者からは大きな拍手が起きた。

チェピジコさんは東部ドニプロ出身。日本の漫画やアニメが好きで現地の大学で日本語を学んだ。戦闘の激化で郊外の村に避難していたところ、ウクライナ学生支援会の存在を知った。家族の後押しもあり、今月1日に列車で経由地となるポーランドに出発。ビザ申請などの関係で約1週間、同国に滞在し、9日に日本に到着した。

一定の日本語能力のあるチェピジコさんは、興味のあったデザインなどを学ぶ予定だ。ともに入学したオルハ・サンさん(36)と女性(26)は日本語を勉強するという。

教師を志望するサンさんも取材に応じ、「ウクライナがどんなにきれいな国かなどを(日本の)子供たちに教えたい」と夢を語った。

同プロジェクトには全国約30の学校が賛同。すでに330人の申し込みがあり、今月中に新たに約20人が各地の学校に入学する見込みだ。清風情報工科学院の平岡憲人(のりと)校長は「今後もウクライナの人々を受け入れていく。3人にはその人たちのリーダーになってもらいたい」と期待を込めた。(小川原咲)

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