書評

『キッチンミノルの写真教室』キッチンミノル著

スマホ全盛の現代。写真は日常生活に欠かせないコミュニケーションツールとなった。本書では、雑誌や広告で活躍中の人気写真家が、撮りたい写真のイメージを形にするコツを手ほどきしている。

「光」や「構図」「レンズ」などをテーマに全8章。写真を志す以前は落語家を目指していたという著者だけあって、指南の語り口は軽やかで分かりやすい。

同時に、技術はあくまで技術に過ぎず、「伝えたいこと」があってこそ心に届く一枚が撮れるとも。写真家の被写体への温かいまなざしにあふれた作品例を眺めているだけでも楽しい。(筑摩書房・1980円)

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