仏大統領選、投票始まる 現職を極右が追う展開

(左から)フランスのマクロン大統領(ゲッティ=共同)、ルペン氏(ロイター=共同)
(左から)フランスのマクロン大統領(ゲッティ=共同)、ルペン氏(ロイター=共同)

【パリ=三井美奈】フランスで10日、大統領選の第1回投票が始まった。世論調査では、再選を目指すマクロン大統領が支持率で首位を保ち、極右「国民連合」のルペン候補が追う展開。選挙の行方は、ウクライナ紛争をめぐる欧州連合(EU)の外交に重大な影響を与える。

大統領選には12人が立候補。ウクライナ紛争への対応や、エネルギーや食品価格の高騰、移民政策などが争点になった。8日発表の支持率調査では、マクロン氏が26%で首位に立ち、ルペン氏が24%で2位、急進左派のメランション候補17%で3位だった。

マクロン氏は、ウクライナ紛争の解決を目指す外交姿勢が評価されたが、紛争長期化とともに支持率が下がった。一方、ルペン氏はガソリンやガスの付加価値税(VAT)減税など生活支援を訴え、低所得者層に基盤を拡大した。3月後半以降、支持率が急伸した。

2人の対決に国民の関心が集まり、戦後政界を担った、かつての保革2大政党は低迷が続く。ドゴール大統領与党の流れをくむ保守系「共和党」のペクレス候補、中道左派「社会党」のイダルゴ候補はともに、支持率が10%を下回った。

大統領選は、第1回投票で過半数を獲得する候補がいない場合、上位2人が24日の決選投票に進む。10日の投票は午後7時(日本時間11日午前2時)、パリなど大都市では午後8時(同3時)に締め切られ、即日開票される。

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