賀茂曲水宴3年ぶり、杯浮かべ「残雪」テーマに詠う

残雪をテーマに詠んだ和歌を短冊に記す歌人ら
残雪をテーマに詠んだ和歌を短冊に記す歌人ら

小川に杯を流し和歌を詠む平安時代の宴を再現した「賀茂曲水宴(きょくすいのえん)」が10日、世界遺産・上賀茂神社(京都市北区)で3年ぶりに行われ、参拝者らが華やかな平安文化を楽しんだ。

この日は朱や黒の平安装束をまとった5人の歌人が出席。「残雪」をテーマに小川に浮かべた朱の杯が流れてくる前に和歌を短冊に記した。書かれた和歌は、藤原定家に関わる資料を保管する冷泉(れいぜい)家時雨亭文庫の講師らが詠み上げた。

賀茂曲水宴の起源は寿永元(1182)年。長らく途絶えていたが、平成6年の平安遷都1200年に合わせて復活。新型コロナウイルスの影響で昨年まで2年連続で中止となったが、今年は感染対策を徹底し再開した。

小川に浮かべられた朱色の杯
小川に浮かべられた朱色の杯

京都を見守る比叡山の残雪を和歌にした細胞生物学者で歌人の永田和宏さん(74)は「京都らしさを表現したいと思った。この歌会に参加できて春が来たという気持ちになった」と話していた。

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