洗濯機にテレビ、電動スクーター、エアコン―。ウクライナに侵攻したロシア軍兵士らが、市民の自宅や商店から略奪したとみられる品物を隣国ベラルーシから母国へ送っていた疑いが浮上した。発送手続きの様子を収めた映像が流出した。英紙タイムズが9日までに伝えた。
映像は3時間ほどで、ベラルーシにあるロシアの宅配サービス会社の支店で、軍服姿のロシア兵ら10人以上が興奮気味に品物を包装し、発送する様子が捉えられていた。
ウクライナ当局が傍受したロシア兵らの電話の会話には、略奪行為を疑わせる内容もあった。ロシアにいる妻に「略奪品を使ってローンを完済する」と自慢げに話した兵士がいたほか、戦地の兵士に対して妻が自身のサイズに合った衣類を〝注文〟した例も。今回の侵攻を「スーパーマーケットへの旅行のようだ」とふざける兵士もいたという。(共同)