ウクライナ東部ドネツク州クラマトルスクの駅で避難民ら50人超が死亡した攻撃について、米国防総省高官は8日、ロシア軍が行ったと断定した。多くの金属片を飛び散らせて無差別に殺傷する弾頭を搭載した短距離弾道ミサイルが使われた可能性が高い。同高官は駅が交通の要衝にあるとして、ウクライナ軍補給路を遮断し、部隊増強を妨害する狙いがあるとの見方を示した。
弾頭は市民と軍人を区別せず殺傷する兵器として、非人道性が問題視されているクラスター(集束)弾とみられる。
米国防総省高官は記者団に、ロシアはもともと攻撃が成功したと主張していたが、民間人の犠牲者が報告されると撤回したと指摘。米CNNテレビによると、別の同省高官はミサイルがロシア側の拠点から発射されたとの分析を明らかにした。(共同)