「ドライブ・マイ・カー」ロケ地の北海道赤平市 アカデミー賞受賞で高まる期待

映画「ドライブ・マイ・カー」の出演者らにふるまった「とんかつラーメン」を手に、同映画のアカデミー賞受賞を喜ぶ店主の佐々木さん=6日、北海道赤平市のラーメン珍来(坂本隆浩撮影)
映画「ドライブ・マイ・カー」の出演者らにふるまった「とんかつラーメン」を手に、同映画のアカデミー賞受賞を喜ぶ店主の佐々木さん=6日、北海道赤平市のラーメン珍来(坂本隆浩撮影)

日本映画としては13年ぶりとなるアカデミー賞の国際長編映画賞に輝いた「ドライブ・マイ・カー」(濱口竜介監督)。その一部シーンが撮影された北海道赤平(あかびら)市の関係者が、ロケ地効果による観光振興に大きな期待を寄せている。コロナ禍で観光客が伸び悩む中、新たな起爆剤となるか。

ロケ地効果で来店客増

この作品は作家、村上春樹氏の短編小説集「女のいない男たち」に収録された映画のタイトルと同名の短編小説が原作。西島秀俊さんや札幌市出身の三浦透子さんら俳優陣が出演し、広島県や新潟県などで撮影された。

赤平市内では、旧北炭赤間炭鉱から出た廃石が197・65メートルまで積み上げられた「ズリ山」(ボタ山)と呼ばれる観光名所がロケ地。令和2年12月9日から4日間にわたって撮影が行われ、地元では昼食提供やスタッフ送迎車両の貸し出しなど地元を挙げて協力したという。

映画「ドライブ・マイ・カー」出演者のサインを眺める来店客=6日、北海道赤平市のラーメン珍来店内(坂本隆浩撮影)
映画「ドライブ・マイ・カー」出演者のサインを眺める来店客=6日、北海道赤平市のラーメン珍来店内(坂本隆浩撮影)

名物の「とんかつラーメン」を約40食分、昼食として無償提供した市内のラーメン店「珍来」。佐々木康宏店長は、同作品のアカデミー賞受賞後、ニュースなどでロケ地として話題に上がり「市内外からの来店客が一気に増えた」という。

店内ではアカデミー賞受賞を知らせるポスターを自作し、来店客にPR。赤平市は過去にも映画やテレビドラマのロケで使われているが「アカデミー賞作品のロケ地になるのはめったにないこと。このチャンスを観光振興に生かさないと」と地元の盛り上がりに期待を寄せる。

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