岸田首相「新興企業に集中投資」 新しい資本主義

クリエイティブラボ神戸を視察する岸田文雄首相(左から2人目)=9日午後、神戸市中央区(代表撮影)
クリエイティブラボ神戸を視察する岸田文雄首相(左から2人目)=9日午後、神戸市中央区(代表撮影)

岸田文雄首相は9日、自身が掲げる「新しい資本主義」の実行計画に、最新技術を活用したスタートアップ(新興企業)への支援を盛り込む考えを示した。神戸市内の関係施設を視察後「スタートアップは社会的課題の解決と経済成長の二兎を追っており、新しい資本主義の考え方と一致する。集中的に投資したい」と記者団に語った。

視察したのは、バイオ技術に関する神戸大の研究拠点や、企業に研究場所を提供する施設。創薬やバイオ技術を活用したスタートアップ経営者らとの車座対話では、資金調達が困難との訴えを受け「踏み込んだ支援策を考えなければならない」と理解を示した。

神戸港のコンテナターミナルでデジタル管理に向けた状況を確認したほか、オーストラリアから帰還した世界初の液化水素運搬船を見学し、商用化に向けた取り組みについて説明を受けた。

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