キーウ周辺で遺体650人 東部の駅では50人死亡

7日、首都キーウ近郊のボロディアンカで露軍に破壊された住居を捜索する救助隊員(ロイター)
7日、首都キーウ近郊のボロディアンカで露軍に破壊された住居を捜索する救助隊員(ロイター)

ウクライナのゼレンスキー大統領は8日までに、ロシア軍から解放された首都キーウ(キエフ)近郊ボロディアンカについて「露軍による犠牲者はより多い」と述べ、露軍の戦争犯罪が判明した同じキーウ州内のブチャなどよりも犠牲者が多数に上るとの認識を示した。ベネディクトワ検事総長は、ブチャなどキーウ周辺でこれまでに子供40人を含む650人の遺体が見つかったと述べた。

キーウ周辺から撤退した露軍はウクライナ東部での攻撃を強めている。東部ドネツク州政府は8日、同州クラマトルスクの駅に露軍のミサイル2発が着弾し、子供5人を含む50人が死亡したと発表した。地元メディアによると、駅には当時、避難のために約4千人がいたという。

ボロディアンカは今月、ウクライナ軍が奪還した。検事総長らの7日の発表によれば、空爆などで倒壊した住居のがれき撤去が進められており、26人の遺体を発見した。なお200人以上が行方不明。露軍による女性への性暴力も確認されたという。ゼレンスキー氏は7日のビデオ声明で、同じキーウ州内のイルピンやホストメリなどより「犠牲者は多い」と語った。

ウクライナ軍は8日、北東部スムイ州を露軍から奪還したと発表した。州全域の奪還はキーウ州などに続き4例目。北部チェルニヒウの市長は8日、同市で軍人や民間人ら約700人が死亡したと明かした。さらに身元が判明していない70人の遺体があるという。

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