「ライブで盛り上げたい」 僧侶でベーシストの山極さん

自身が住職を務める寺でベースギターを構える山極祥瑛さん=長野県千曲市(原田成樹撮影)
自身が住職を務める寺でベースギターを構える山極祥瑛さん=長野県千曲市(原田成樹撮影)

長野県千曲市 山極祥瑛さん(34)

僧侶でプロのベーシスト。異色の経歴でコミュニティーFM局でもパーソナリティーとしてレギュラー番組を持つ山極祥瑛さん。「僧侶もベーシストも100%」とどっちも手を抜かないが、新型コロナウイルス禍では特に音楽業界が軒並み停滞。ファンクやソウルといった即興で乗せていく分野なのでライブが命。先月には約4カ月ぶりにライブに出演するなど、徐々に再開を始めている。(原田成樹)

寺の長男に生まれ、いずれ継ぐのかなとは思っていました。音楽は3歳からバイオリンを習い、中学から吹奏楽を、高校途中でベースを始めたら面白くなりました。ギターを弾く父のためにCDを探していたら、たまたまベーシストのマーカス・ミラーのCDに出合い、たたいたり、はじいたりするスラップ奏法にどっぷりはまりました。

大学は、海洋遺跡などの考古学がやりたくてハワイパシフィック大で文化人類学を専攻。渡米は音楽と関係なく、ミュージシャンになろうとは思っていませんでした。卒業後に帰国し、祖父は高齢で父も病気がちだったので、とりあえず僧侶の資格を取ろうと、京都の仏教大の大学院に入りました。その後、京都のお寺に勤めましたが、終業も早いのでセッションに加わったりしてるうちに、きちんとベースをプロにも習うようになり、演奏してお金をもらう機会も増えました。

平成29年、父が病で倒れたため、千曲市に戻って住職になりました。音楽の人脈を作ろうと、ベースの講師をしたり、セッションに顔を出したりして、軽井沢にスタジオを持つドラマーの定成(さだなり)クンゴさんと知り合い、講師のほか、ライブでも使ってもらえるようになりました。東京や大阪のミュージシャンを長野に呼ぶビジネスに手応えを感じていたそのタイミングでコロナです。

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