首相記者会見詳報

(4完)対露制裁「中国にも行動呼びかける」

会見する岸田文雄首相=8日午後、首相官邸(矢島康弘撮影)
会見する岸田文雄首相=8日午後、首相官邸(矢島康弘撮影)

=(3)から続く

--中国がロシアを支援し、制裁の抜け穴になることが懸念されている。中国にいかに働きかけるか。仮に中国が軍事物資の提供などの支援をした場合、対中制裁も検討するか

「まず昨晩発表されましたG7の首脳声明においては制裁の回避、迂回(うかい)、バックフィルを封じた制裁やぶりを防止するための対応を強化していく。こうしたことで一致しております。そして、わが国としても具体的に暗号資産を用いたロシアの制裁回避に対応し、制裁の実効性をさらに強化すべく、今国会で外為法の改正を行うための法案。これをすでに提出をしております」

「そして、中国とロシア。この両国は近年、特に緊密な関係を維持しています。わが国として、これまでさまざまなレベルで中国に対しても、責任ある行動を呼びかけてきており、引き続きG7をはじめとした関係国と連携をしながら対応をしていきたいと思います。わが国としては制裁の抜け道が生じないようG7をはじめとする国際社会と緊密に連携して、ロシアへの外交的・経済的圧力を強化すべく、適切に対応していきたいと思います。この方針にのっとって参ります。中国に対して制裁をするのかという話。これは仮定の話でありますので、お答えすることは控えます」

--ロシアからの石炭輸入量は多い。段階的に(依存低減)というのはどれぐらいのスパンを想定するか

「石炭の禁輸については、ロシア産の石炭はさまざまな分野において利用されています。電力のみならずセメントや鉄鋼、さまざまな分野で利用されている。使用されている。こうしたことですので、それぞれの分野の実態をしっかり踏まえていかなければならないと思います。そして、それぞれにおいて代替策を見つけながら、輸入禁止を実現する。こうした流れを考えています」

「どれぐらいの期間かということでありますが、これは今申し上げましたさまざまな分野の状況をしっかり踏まえながら、そして代替策の確認等もしっかり踏まえながら、適切な時期を考えていかなければならないと考えております。具体的に、一律に、今、これだけの期間と申し上げることは控えます。ぜひ、それぞれの分野や業界において適切な対応をし、そして最終的には禁輸に持っていきたいと考えております。以上です」=(完)

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