ロシア大統領報道官、自軍に「甚大な損失」認める 民間人虐殺は「フェイク」と否定

ペスコフ大統領報道官(ロイター)
ペスコフ大統領報道官(ロイター)

ロシアのペスコフ大統領報道官は7日、英スカイニューズ・テレビのインタビューでウクライナ侵攻以降、「(露軍の)部隊に甚大な損失が出ている」と述べた。「われわれにとって大きな悲劇だ」とし「わが軍は作戦を終了させるため最善を尽くしている」と強調。ロシア側が戦闘の終結を望んでいることを示唆した。

スカイニューズ・テレビによると、ペスコフ氏が欧米の放送局のインタビューに応じたのは初めて。

ペスコフ氏は7日、「予見可能な将来において(露側の)作戦が目標を達成するか、停戦交渉によって(戦闘が)終了することを望んでいる」と述べた。

一方、ペスコフ氏は露軍がウクライナで行った残虐な行為が相次ぎ報告されていることを受け、民間人の遺体が撮影された衛星画像や映像などを「うまく演出された当てつけ以外の何物でもない」と指摘。「大胆なフェイクだ」と話した。

侵攻以降、ウクライナで死亡した民間人の数を尋ねられると「答えたくない」と述べた。ウクライナ東部マリウポリの産科病院をロシアが空爆した事案についても「フェイク」と事実を否定した。

ロシア軍による残虐な行為をめぐっては、英国のジョンソン首相が「戦争犯罪」と非難し、「プーチン露大統領が国際刑事裁判所(ICC)に出廷するのは正しいことだ」と主張している。ペスコフ氏は7日、プーチン氏の出廷は「現実的ではなく、可能性はない」と断言した。(ロンドン 板東和正)

会員限定記事会員サービス詳細