台湾からも祝福、許家元十段初防衛から一夜明け

対局から一夜明け喜びを語る許家元十段=8日午前、長野県大町市(酒巻俊介撮影)
対局から一夜明け喜びを語る許家元十段=8日午前、長野県大町市(酒巻俊介撮影)

囲碁タイトル戦「大和ハウス杯 第60期十段戦五番勝負」(産経新聞社主催)の第3局(長野県大町市の「ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん」で開催)で勝利し、自身の七大タイトル初防衛を果たした許家元(きょかげん)十段(24)が一夜明けた8日、あらためて喜びを語った。

7日午後5時すぎに対局が終わったあと、食事を取り対局を自らで検討したのち、館内にあるスポーツジムでバイクを漕いだという許十段。その後、8日午前5時すぎにベッドに入り、8時ごろ起床したという。日本国内の知人だけでなく「インターネット中継を見ていた台湾の家族や友人からも、お祝いのメールなどがたくさん来た。徐々に実感がわいてきた」と表情をほころばせた。

今シーズンを戦った余正麒(よせいき)八段(26)とは「これからもリーグ戦などで顔を合わすことがあるので。引き続きレベルアップを図りたい」と切磋琢磨(せっさたくま)していくことを誓った。

今年は年明け初戦に敗れたものの、以降15連勝と好調。平成26年に達成した17連勝の自己記録に迫っている。「十段戦については、まずは3連覇を目指したい。2日制のタイトル戦にも出られるよう努力したい」と抱負を語った。

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