得票同数 くじ引きで市議選の当選者決定、三重県伊賀市

三重県の伊賀市選挙管理委員会は8日、昨年3月の市議選で得票が同数となった2人のくじ引きを行い、北山太加視(たかし)氏(66)の当選が決まった。選挙時の開票結果は3票差で北山氏の当選だった。県選管が票を再点検し、次点落選者の福村教親氏(60)と同数だったとして当選無効と裁決。両氏が裁決取り消しを求め提訴し、名古屋高裁はいずれも棄却、確定していた。

くじ引きは公選法の規定による。今回は筒に入れられた1~10の数字が書かれた棒のうち、小さい数字を引いた北山氏が当選となった。

昨年の市議選で伊賀市選管は1098票を得た北山氏を最下位当選とし、1095票の福村氏を落選としたが福村氏の申し立てで県選管が票を再点検した。名古屋高裁は昨年11月、当選無効の裁決を不服とした両氏の請求を棄却、北山氏が上告し最高裁は今年3月29日付で退ける決定をした。

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