米カリフォルニア州のキャンプ・ペンドルトン基地で、陸上自衛隊は米海兵隊と1月上旬から約1カ月間に及ぶ実動訓練「アイアン・フィスト(鉄拳)」に臨んだ。島嶼(とうしょ)防衛・奪回を想定した日米合同の水陸両用作戦の能力向上を目的に、2005年から実施されている。参加したのは、陸上総隊の直轄部隊として4年前に創設された日本版海兵隊、水陸機動団など約200人だ。
「射撃開始!」
号令とともに陸自の水陸両用車(AAV7)の機関銃が一斉に火を噴く。米海兵隊の最新鋭水陸両用戦闘車(ACV)は横一線に陣形を組んだ。互いに援護射撃し、交互に前進し、目標を制圧する。