パナソニック、ランサムウエア感染 ロシア拠点ハッカーか

大阪府門真市のパナソニック本社(柿平博文撮影)
大阪府門真市のパナソニック本社(柿平博文撮影)

パナソニックホールディングス(HD)は7日、カナダの子会社が2月にサイバー攻撃を受け、身代金要求型コンピューターウイルス「ランサムウエア」に感染したと発表した。同社はロシアに拠点があるとみられるハッカー集団「コンティ」を名乗るグループが犯行声明を出したのを把握し、影響などについて引き続き調査している。

パナソニックHDによると、犯行声明を5日に把握し、闇サイト「ダークウェブ」に、子会社から流出したとみられるデータが掲載されているのを確認した。

これまでに身代金の要求はなく、すでに子会社のシステムは復旧しているという。パナソニックHDは「情報の内容を調査中だが、影響は子会社の事業範囲にとどまると想定される」としている。同社は昨年末にもサイバー攻撃を受けているが、手口が異なることから、今回の攻撃とは無関係とみている。


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