初防衛を目指す許家元(きょ・かげん)十段(24)に、初の七大タイトル奪取がかかる余正麒(よ・せいき)八段(26)が挑む囲碁タイトル戦「大和ハウス杯 第60期十段戦五番勝負」(産経新聞社主催)の第3局が7日午前9時半、長野県大町市の「ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん」で始まった。
大町市の牛越徹市長らが見守る中、立会人の彦坂直人九段が「時間になりましたので始めて下さい」と告げると、黒(先)番の許十段が右上隅に着手。余八段が左下隅に応じた。ともに研究ずみか、ほぼ時間を使わない着手が続いた。第1、2局を連勝した許十段が防衛にあと1勝と迫っている。余八段が意地を見せて巻き返すか、注目の一局だ。
同市での開催は平成6年に始まり、今回で28回目。許十段は昨年、余八段も平成29年の同地での対局で勝利している相性のよい場所。
持ち時間は各3時間の1日打ち切り制で、同日夜に決着する見込み。
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